【11月8日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は4日、地球観測衛星「テラ(Terra)」に搭載された「中分解能撮像分光放射計(MODIS)」がとらえたアラスカ湾(Gulf of Alaska)にダストが吹き付ける画像を公開した。

 アラスカ中南のカッパーリバー・バレー(Copper River Valley)で発生したダストは、氷河にとんだチュガッチ山脈(Chugach Mountains)を通り抜け、南・南西方向に吹き付ける。

 氷河が岩盤上を緩やかに移動する際、氷が岩肌で削られ氷の微細なちりとなる。これが堆積したものが巻き上げられ、ダストとなって風に乗って山脈を超えていく。

 このほか、同じ画像に写った沿岸一帯の明るい緑色の部分は、植物性プランクトンによるものとみられる。おそらくダストが植物性プランクトンの養分となっていると考えられる。(c)AFP