【11月3日 AFP】(写真追加)中国の国営新華社(Xinhua)通信は3日、中国の無人宇宙船「神舟8号(Shenzhou VIII)」が同日未明、実験用モジュール「天宮1号(Tiangong-1)」とのドッキングに成功したと報じた。

 重量がそれぞれ約8トンの2機は、上空343キロの軌道で、日本時間の同日午前2時37分にドッキングした。マイクロ波レーダー、レーザー距離測定器、ビデオカメラの助けを借りたドッキングの所要時間は8分。宇宙空間でのドッキングは、同じ軌道を高速で周回する2機を衝突させることなく徐々に合体させなければならないため、高度なテクニックが必要とされる。中国は、1960年代のロシアと米国に続き、ドッキングを成功させた3番目の国となった。

 中国は2020年までの宇宙ステーション建設を目論んでいるが、ドッキング技術を完璧なものにすることが前提条件となる。新華社によると、中国は今後10年で20回以上の有人宇宙飛行を計画している。(c)AFP/Boris Cambreleng

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