壁面を垂直走行するロボットを開発、ヤモリがヒントに カナダ
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【11月1日 AFP】カナダの研究チームがヤモリにヒントを得て、吸盤や接着剤を使わずに壁面を垂直走行できる小型のキャタピラ付き車型ロボットを開発し、その詳細を1日の英専門誌「Smart Materials and Structure」に発表した。
ヤモリの足裏には数百万本もの超微細な毛がはえている。これによって、壁面との間にファンデルワールス力(van der Waals force)として知られる分子間引力が働き、ヤモリは自由自在に壁面を動きまわることができるのだ。
同誌によると、このロボットの重さは240グラム。キャタピラはヤモリの足裏の毛を模したマッシュルーム型の高分子マイクロファイバーで覆われている。このマイクロファイバーは幅0.017ミリ、厚さ0.01ミリと超極細のものだ。ちなみに、人の髪の毛は直径0.1ミリ程度。
キャタピラは前後2つずつあり、その中間の結合部が折れ曲がるので、平面の角から垂直な面への移動走行も可能で、110グラムまでの積荷を載せることができる。
研究を主導したカナダ・サイモンフレーザー大学(Simon Fraser University)のジェフ・クラーン(Jeff Krahn)研究員は、「ヤモリの足が平面に吸着する原理を応用し、微小な先端を持つファイバーを大量に採用した」と説明。ファイバーの数が多いほど、吸着力も増すのだという。
このロボットは、ビルの窓掃除や配管検査、災害時の救援活動などへの応用が期待される。(c)AFP/Richard Ingham
【参考】車型ロボットが秒速3.4センチで壁面を移動する様子を収めた動画
ヤモリの足裏には数百万本もの超微細な毛がはえている。これによって、壁面との間にファンデルワールス力(van der Waals force)として知られる分子間引力が働き、ヤモリは自由自在に壁面を動きまわることができるのだ。
同誌によると、このロボットの重さは240グラム。キャタピラはヤモリの足裏の毛を模したマッシュルーム型の高分子マイクロファイバーで覆われている。このマイクロファイバーは幅0.017ミリ、厚さ0.01ミリと超極細のものだ。ちなみに、人の髪の毛は直径0.1ミリ程度。
キャタピラは前後2つずつあり、その中間の結合部が折れ曲がるので、平面の角から垂直な面への移動走行も可能で、110グラムまでの積荷を載せることができる。
研究を主導したカナダ・サイモンフレーザー大学(Simon Fraser University)のジェフ・クラーン(Jeff Krahn)研究員は、「ヤモリの足が平面に吸着する原理を応用し、微小な先端を持つファイバーを大量に採用した」と説明。ファイバーの数が多いほど、吸着力も増すのだという。
このロボットは、ビルの窓掃除や配管検査、災害時の救援活動などへの応用が期待される。(c)AFP/Richard Ingham
【参考】車型ロボットが秒速3.4センチで壁面を移動する様子を収めた動画