【10月5日 AFP】2011年のノーベル物理学賞を受賞した米カリフォルニア大学バークレー校(University of California at Berkeley)のソール・パールミュッター(Saul Perlmutter)教授は4日、ノーベル賞選考委員会から受賞の知らせを受けていなかったことを明らかにした。

 スウェーデンのメディアからの電話で受賞を知ったという。

「夜中の2時45分に、スウェーデンの記者から電話があった。『おめでとうございます』と言うので、『何がおめでたいんだい?』と聞き返したよ」とパールミュッター氏。スウェーデンでの発表から1時間以内に、メディアから10件以上の電話が入ったという。

 その間、夫人はパソコンに急行した。「だまされてないことを確かめるためにネットで調べたんだ」(パールミュッター氏)

 スウェーデンのノーベル財団(Nobel Foundation)からじきじきに電話があったのは、発表から1時間後のことだった。そして原因が明らかになった。選考委員会が同氏のプロジェクトに携わったスウェーデン人に連絡先を尋ねたところ、5年前から使用していない古い携帯電話番号を教えられたという。(c)AFP/Neil Sands

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