琥珀の中に羽毛、白亜紀の恐竜のものか カナダ
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【9月16日 AFP】博物館が所蔵する琥珀(こはく)の中に、約8000万年前の恐竜か鳥類のものらしい羽毛が封じ込められていることをカナダ・アルバータ大学(University of Alberta)の大学院生が発見し、15日の科学誌「サイエンス(Science)」に発表した。
ライアン・マッケラー(Ryan McKellar)氏は大学内のロイヤル・ティレル古生物学博物館(Royal Tyrrell Museum of Palaeontology)が収集した琥珀4000点以上を検証し、うち11点に保存状態の良い羽毛を見つけた。約9900万年~6500万年前の白亜紀後期のものとみられる。白亜紀は、陸上・海洋生物の多くの種や恐竜が絶滅した時代だ。
羽毛が見つかった11点は、琥珀の産地として知られるアルバータ州南部のグラッシーレーク(Grassy Lake)近くで採取された。羽毛の色は茶から黒まで様々で、樹液が固まっていく過程で保存されたと考えられる。「現代の鳥類にはない、非鳥類型恐竜の原始の羽に似た羽毛」や「色素のある、飛翔や降下に適した鳥の羽」に似たものもあったという。
グラッシーレーク付近で鳥類や恐竜の化石が発掘されたことはないが、見つかったサンプルからは「羽毛の4段階の進化過程」が見て取れることから、かつて同地に生息し、空を飛んだり水中を泳いだりした恐竜や鳥類の存在を示唆しているとマッケラー氏は考えている。(c)AFP
ライアン・マッケラー(Ryan McKellar)氏は大学内のロイヤル・ティレル古生物学博物館(Royal Tyrrell Museum of Palaeontology)が収集した琥珀4000点以上を検証し、うち11点に保存状態の良い羽毛を見つけた。約9900万年~6500万年前の白亜紀後期のものとみられる。白亜紀は、陸上・海洋生物の多くの種や恐竜が絶滅した時代だ。
羽毛が見つかった11点は、琥珀の産地として知られるアルバータ州南部のグラッシーレーク(Grassy Lake)近くで採取された。羽毛の色は茶から黒まで様々で、樹液が固まっていく過程で保存されたと考えられる。「現代の鳥類にはない、非鳥類型恐竜の原始の羽に似た羽毛」や「色素のある、飛翔や降下に適した鳥の羽」に似たものもあったという。
グラッシーレーク付近で鳥類や恐竜の化石が発掘されたことはないが、見つかったサンプルからは「羽毛の4段階の進化過程」が見て取れることから、かつて同地に生息し、空を飛んだり水中を泳いだりした恐竜や鳥類の存在を示唆しているとマッケラー氏は考えている。(c)AFP