まるでスターウォーズ、「太陽」が2つある惑星を発見 サイエンス誌
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【9月16日 AFP】映画『スターウォーズ(Star Wars)』に出てくる惑星「タトゥイーン(Tatooine)」のように2つの恒星の周りを公転している惑星を初めて発見したと、米SETI(地球外生命探査)研究所(SETI Institute)などのチームが15日の米科学誌サイエンス(Science)に発表した。
ルーク・スカイウォーカー(Luke Skywalker)の故郷であるタトゥイーンは灼熱の砂漠の惑星だが、米航空宇宙局(NASA)の宇宙望遠鏡「ケプラー(Kepler)」により発見された「ケプラー16b(Kepler-16b)」は氷の惑星だという。
「太陽」を2つ持つとみられる惑星はいくつか発見されていたが、2つの「太陽」の前を横切るという決定的瞬間がとらえられたのは、ケプラー16bが初めて。
ケプラー16bは地球から約200光年の場所にあり、土星ほどの大きさ。2つの恒星の周りを229日周期で、ほぼ完璧な円の軌道で公転している。
ケプラー16bの「人間」たちは2つの「太陽」が沈む光景にさぞや和んでいるだろうと思いきや、表面温度が-73~-101度という極寒の世界であるため、そういった光景はまずありえないという。
「太陽」が2つもあるのにこれほど寒いのは、これらの恒星から1億500万キロも離れた軌道を回っていることと、恒星がいずれも太陽系の太陽より小さく表面温度も低いことに起因していると考えられる。恒星の質量は、片方が太陽の20%、もう片方が太陽の69%だ。
ケプラー16b が2つの恒星の周りを回る一方で、恒星たちは互いを「41日周期の風変わりな軌道で」ダンスするように回っていると、論文は表現している。(c)AFP