【8月29日 AFP】ダイヤモンドで出来た小さな惑星を地球から約4000光年先に発見したとの論文が、25日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。このような惑星の発見は初めてという。

 国際研究チームが、豪国立自然科学産業研究機関(CSIRO)のパークス(Parkes)電波望遠鏡で発見したこの「ダイヤモンド惑星」は、直径およそ6万キロと地球の5倍程度のサイズながら、質量は木星以上。高速で自転し、直径20キロほどのパルサーの周りを2時間10分程度で公転しているという。

 パルサーとは、強力な磁場を持ち、パルス状の電波や光線を発して点滅しているように見える中性子星のこと。「ダイヤモンド惑星」は、かつては太陽のような巨大な星だったがエネルギーの大半をパルサーに奪われ、現在のサイズになった白色矮(わい)星とみられる。

 研究者のマイケル・キース(Michael Keith)氏によると、惑星の周回時間から、この白色矮星の主成分は炭素と酸素の可能性が高いという。(c)AFP