【8月15日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は12日、スピッツァー宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope)がとらえた「M27(Messier 27)星雲」の写真を公開した。M27は、その形がダンベルに似ていることから「あれい状星雲」と呼ばれる。1764年に仏天文学者シャルル・メシエ(Charles Messier)が発見し、星雲物体リストの27番目に加えた。メシエ自身は知らなかったが、今では惑星状星雲に分類されている。

 巨大ガス惑星に似ていることから、その名がついた惑星状星雲は、太陽のような恒星の残骸であることが分かっている。こうした恒星が終末を迎えるとき、外側のガスを放出し、白色矮星と呼ばれる超高温の中心部が残る。これが放射する赤外線や可視光が輝いているのだ。

 太陽が、終末期に入り惑星状星雲と化すのは、約50億年後と考えられている。(c)AFP