海底火山の噴火予知に成功、米オレゴン州立大ら
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【8月11日 AFP】米オレゴン州立大学(Oregon State University)などの研究者が9日、米西部オレゴン(Oregon)州沖にある世界で最も活発な海底火山の1つ、アクシアル海山(Axial Seamount)の噴火を初めて予測することに成功したと発表した。
アクシアル海山はオレゴン州の400キロ沖にあり、前回は1998年に噴火した。オレゴン州立大の地質学者、ビル・チャドウィック(Bill Chadwick)氏らは2006年の論文で、この火山は2014年までに再び噴火すると予想していた。
前回の噴火後は、マグマの蓄積による膨張で、カルデラの高さが1年に約15センチの割合で上がっていた。研究チームは、カルデラの高さが1998年の水準に達すればまた噴火すると考えた。
研究チームは7月29日に遠隔操作ロボットで現地の海底を調査した。しかし、あたりの様子は一変しており、別の場所にロボットを送ったのかと思ったという。標識や観測装置は当初設置していた場所には見当たらず、特徴的な地形も失われていた。さらに、1年前にはなかった溶岩の流れも見つかった。
その後、いくつかの観測装置を発見した研究チームは、4月6日に噴火が起きていたと結論づけた。
研究に参加したニューヨーク(New York)のコロンビア大学(Columbia University)ラモントドハティ地球観測研究所(Lamont-Doherty Earth Observatory)のスコット・ヌーナー(Scott Nooner)氏は、「地上の火山の活動は非常に複雑かつ多様なので、その噴火予知は非常に難しいが、アクシアル海山の活動は他の火山よりは予測しやすいことが証明された」と語る。
チャドウィック氏は「自然界のプロセスをしっかり理解できたかどうか判断するには、観測に基づいて次に起きることを予測してみるといい。そうして得た知識を他の海底火山や、地上の火山に応用してみたい」と話している。(c)AFP
アクシアル海山はオレゴン州の400キロ沖にあり、前回は1998年に噴火した。オレゴン州立大の地質学者、ビル・チャドウィック(Bill Chadwick)氏らは2006年の論文で、この火山は2014年までに再び噴火すると予想していた。
前回の噴火後は、マグマの蓄積による膨張で、カルデラの高さが1年に約15センチの割合で上がっていた。研究チームは、カルデラの高さが1998年の水準に達すればまた噴火すると考えた。
研究チームは7月29日に遠隔操作ロボットで現地の海底を調査した。しかし、あたりの様子は一変しており、別の場所にロボットを送ったのかと思ったという。標識や観測装置は当初設置していた場所には見当たらず、特徴的な地形も失われていた。さらに、1年前にはなかった溶岩の流れも見つかった。
その後、いくつかの観測装置を発見した研究チームは、4月6日に噴火が起きていたと結論づけた。
研究に参加したニューヨーク(New York)のコロンビア大学(Columbia University)ラモントドハティ地球観測研究所(Lamont-Doherty Earth Observatory)のスコット・ヌーナー(Scott Nooner)氏は、「地上の火山の活動は非常に複雑かつ多様なので、その噴火予知は非常に難しいが、アクシアル海山の活動は他の火山よりは予測しやすいことが証明された」と語る。
チャドウィック氏は「自然界のプロセスをしっかり理解できたかどうか判断するには、観測に基づいて次に起きることを予測してみるといい。そうして得た知識を他の海底火山や、地上の火山に応用してみたい」と話している。(c)AFP