【7月19日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は17日、無人探査機「ドーン(Dawn)」が太陽系最大規模の小惑星「ベスタ(Vesta)」を周回する軌道に入ったと発表した。

 ドーンはベスタから1万6000キロの距離にまで接近し、小惑星表面を調査する。ベスタは地球から1億8800万キロ離れている。「ここに着くまでに4年かかった」と、プロジェクトマネージャーのロバート・メース(Robert Mase)氏は語った。

 同プロジェクトは米カリフォルニア(California)州パサデナ(Pasadena)にあるNASAのジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)が行っている。4億6600万ドル(約370億円)の費用がかかった。

 ドーンは、ベスタを周回しながらで1年ほど観測や測定を行った後、2012年7月に第2の目的地、準惑星セレス(Ceres)に向けて旅立つ。太陽系内で地球を除く2つの天体を周回する宇宙探査機はドーンが初めてとなる。(c)AFP

【参考】
ドーン・ミッションのウェブサイト(英語)

【関連記事】
NASAが無人探査機「ドーン」を打ち上げ、太陽系最大の小惑星を調査
【図解】米宇宙船「ドーン」小惑星帯へ、27日打ち上げ予定