【7月18日 AFP】国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に滞在中の宇宙飛行士たちは15日、地球からの超・長距離電話を受けた。電話の主はバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領。その第一声は、「ピザを頼むつもりだったのに、宇宙に繋がっちゃったよ」だった。もちろん、これはオバマ流の冗談だ。
   
 米国の債務上限引き上げ問題について記者会見を終えたばかりのオバマ大統領は、休む間もなくISSに滞在する宇宙飛行士10人との会談すべく電話をかけた。

 間違い電話のふりをして笑いをとった後は真摯(しんし)な態度に戻った大統領。「宇宙探査と有人宇宙飛行の分野で、胸躍る新たな時代を切り開いた飛行士らを誇りに思う」とたたえ、「宇宙計画には常に、われわれの冒険心や探究心、勇気を具現化するものだ」と語った。

 また、「米国が宇宙時代をリードしていくことに貢献し、刺激を与え続けてくれる」と述べて、スペースシャトル「アトランティス(Atlantis)」の帰還をもって終了する30年のシャトル計画に関わった全ての米航空宇宙局(NASA)スタッフへの謝意を表明した。

 一方、ISSに滞在しているアトランティスの乗組員4人は、ISSのメーンコンピューター4台のうち不具合があった1台の修理を終えた。アトランティスは21日に地球へ帰還する予定だが、NASAでは、コンピューターの不具合による帰還への影響はないとみている。(c)AFP

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