【6月19日 AFP】イラン国営テレビのウェブサイトは16日、同国がことしの夏に打ち上げを予定している国産ロケット「カボシュガル5(Kavoshgar-5)」にサルを乗せる計画だと報じた。

 この中でイラン宇宙機関(Iranian Space AgencyISA)トップのハミド・ファゼリ(Hamid Fazeli)氏は「イラン暦のモルダード月(7月23日~8月23日)にカボシュガル5を打ち上げ、サルを乗せた重量285キロのカプセルを上空120キロに送り込む予定だ」と説明した。

 ファゼリ氏は10月に偵察衛星「ファジル(Fajr)」を打ち上げ、上空400キロの軌道上で1年半にわたり活動させる計画も発表した。

 イランのマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領は2月、2012年3月までに打ち上げたいとしている新しい国産衛星4種類の試作品を発表した際に、生きたサルを入れて宇宙空間へ送るカプセルの複製模型も一緒に披露した。この時ファゼリ氏は、宇宙に大型の動物を送ることは、イランが2020年に予定している初の有人宇宙飛行へ向けた最初のステップだと喧伝した。

 イランは2010年に「カボシュガル3(Kavoshgar-3)」で、ネズミやカメなどの小型生物を宇宙空間に送っている。今月15日には国産衛星「ラサド1(Rassad-1)」を打ち上げ、上空260キロの軌道投入に成功した。(c)AFP

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