太陽系最外縁部は磁気の泡だらけ、NASA
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【6月10日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は9日、惑星探査機ボイジャー(Voyager)1号と2号のデータをコンピューター解析した結果、太陽系の最外縁部には奇妙な磁気バブルが存在し、これまで考えられたように滑らかな状態ではないことが分かったと発表した。
1977年に打ち上げられた2機のボイジャーは現在、地球から160億キロ離れた太陽系の最外縁部を探査している。太陽系最外縁部についてはほとんど分かっていないが、ここでは銀河系の星々が及ぼす様々な影響によって太陽風が弱まり、磁場がゆがめられると考えられている。
NASAによると、太陽の磁場が爆発現象を起こすと、遠く離れた太陽系の最外縁部で激しい磁気バブルが発生することが分かった。この磁気バブルは幅1億6000万キロに及ぶ巨大なもので、ボイジャーがその1つを横断するのにも数週間を要するという。
これまでの仮説では、太陽の磁場は優雅な曲線を描いて再び太陽に戻っていくと考えられていた。しかし、実際の太陽系の最外縁部は、磁気の泡だらけの海のようなものだとみられる。
NASAの分析結果は、9日の天体物理学誌「Astrophysical Journal」に掲載されている。(c)AFP
1977年に打ち上げられた2機のボイジャーは現在、地球から160億キロ離れた太陽系の最外縁部を探査している。太陽系最外縁部についてはほとんど分かっていないが、ここでは銀河系の星々が及ぼす様々な影響によって太陽風が弱まり、磁場がゆがめられると考えられている。
NASAによると、太陽の磁場が爆発現象を起こすと、遠く離れた太陽系の最外縁部で激しい磁気バブルが発生することが分かった。この磁気バブルは幅1億6000万キロに及ぶ巨大なもので、ボイジャーがその1つを横断するのにも数週間を要するという。
これまでの仮説では、太陽の磁場は優雅な曲線を描いて再び太陽に戻っていくと考えられていた。しかし、実際の太陽系の最外縁部は、磁気の泡だらけの海のようなものだとみられる。
NASAの分析結果は、9日の天体物理学誌「Astrophysical Journal」に掲載されている。(c)AFP