【4月15日 AFP】米航空宇宙局(NASA)が14日公開した通称「まゆ星雲(Cocoon Nebula)、IC5146の赤外線画像。ハーシェル(Herschel)宇宙望遠鏡が撮影した。

 左側の青い部分が「星のゆりかご」といわれる「まゆ星雲」で、星間雲に濃いガス状のフィラメントがねじれた糸のように張り巡らされているのが、はっきり見える。フィラメントの全長は数十光年ほどで、フィラメントに沿って星が誕生しつつある。ハーシェル宇宙望遠鏡では、フィラメントの濃い部分で新しい星がたびたび発見されている。
 
 個々のフィラメントは長さや濃さは異なるが、幅はほぼ同じだ。これは、星が爆発した際の衝撃波が星間雲の中を移動しながらエネルギーを失って消滅し、このとき圧縮された物質から成るフィラメントが後に残されるためではないかと考えられている。(c)AFP