【2月17日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は16日、過去4年で最大の太陽フレアの発生を観測したと発表した。このフレアは日本時間15日午前10時56分に発生し、最大規模の「Xクラス」だったという。

 NASAの太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(Solar Dynamics Observatory、SDO)」が、この太陽フレアに伴って噴出された大規模なコロナガスを観測した。秒速900キロで地球に向かっており、日本時間17日正午ごろに地球に到達するとみられるという。

 NASAによると、Xクラスのフレアは無線通信や電力網に長い期間影響を及ぼす恐れがある。

 一方、中国の国営新華社(Xinhua )通信は、大規模な太陽フレアのため同国上空の電離層が乱れ、同国南部で短波無線通信に障害が発生したとの中国気象局(China Meteorological Administration)の発表を報じた。中国気象局によると今後3日間にわたり大規模な太陽フレアが起きる可能性が高いという。

 ここ数日、これよりも規模の小さいMクラスやCクラスのフレアが観測されていた。1973年には太陽の活動によって地上の電力網が影響を受け、カナダのケベック(Quebec)州で約600万人が停電に見舞われたことがある。(c)AFP

【関連記事】2013年半ば?太陽の「極大期」に注目集まる