矮小銀河で巨大ブラックホール発見、宇宙の起源の謎解明につながるか?
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【1月11日 AFP】米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で開催中の天文学会(American Astronomical Society、AAS)の年次総会で10日、米バージニア大(University of Virginia)などの研究チームが、天の川銀河に近い矮小(わいしょう)銀河に太陽の100万倍の質量を持つ巨大ブラックホールを発見したと発表した。
ブラックホールが発見されたのは、活発に星を生産している、地球から3000万光年離れた矮小銀河「Henize 2-10」。銀河核付近で強い電波が放出されているのを発見した。これはブラックホール付近で見られる特徴的な現象だ。そこでチャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory)の画像を分析し、銀河核が活発に活動するブラックホールの影響を受けていると結論づけた。
矮小銀河が巨大ブラックホールを抱えているという例はあまり知られていない。また、今回と同等の大きさのブラックホールが発見されたほかの銀河は、いずれももっと整った形をしているという。
ある研究者は、「この銀河は、銀河が誕生し始めて銀河同士の衝突も盛んだった宇宙初期に形成されたと考えられる。巨大ブラックホールを持つこの銀河の特性は、宇宙初期にブラックホールや銀河がどのように形成されていったかについて、重要な手がかりを与えてくれるだろう」と話している。(c)AFP
ブラックホールが発見されたのは、活発に星を生産している、地球から3000万光年離れた矮小銀河「Henize 2-10」。銀河核付近で強い電波が放出されているのを発見した。これはブラックホール付近で見られる特徴的な現象だ。そこでチャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory)の画像を分析し、銀河核が活発に活動するブラックホールの影響を受けていると結論づけた。
矮小銀河が巨大ブラックホールを抱えているという例はあまり知られていない。また、今回と同等の大きさのブラックホールが発見されたほかの銀河は、いずれももっと整った形をしているという。
ある研究者は、「この銀河は、銀河が誕生し始めて銀河同士の衝突も盛んだった宇宙初期に形成されたと考えられる。巨大ブラックホールを持つこの銀河の特性は、宇宙初期にブラックホールや銀河がどのように形成されていったかについて、重要な手がかりを与えてくれるだろう」と話している。(c)AFP