米国のマルハナバチが大幅に減少、研究
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【1月4日 AFP】トマトやベリー類などさまざまな農作物の授粉に不可欠なマルハナバチが、米国で過去20年間に大幅に減少しており、中には90%以上も減少した種もあるとの論文が、3日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に掲載された。
米イリノイ大学(University of Illinois)のシドニー・キャメロン(Sydney Cameron)氏らが3年がかりで研究した結果、Nosema bombi様微胞子虫による病気とマルハナバチの遺伝子の多様性が失われたことが、個体数の減少と関連があることを突き止めた。Nosema bombiは欧州のマルハナバチ減少とも関連があることがわかっているが、この病気が個体数減少の主因なのかはわかっていない。
マルハナバチの減少は近年特に著しく、米国だけでなく欧州やアジアでも個体数が減っている。マルハナバチに近いミツバチも、2006年以来「蜂群崩壊症候群」と呼ばれる大幅な減少で大量死しているが、その原因はまだはっきりとはわかっていない。
欧州の大規模な温室栽培で活用されてきたマルハナバチによる受粉は、日本やイスラエル、メキシコ、中国にも広がっている。キャメロン氏は「授粉に使う別種のハチを見つける必要がある」と語った。(c)AFP
米イリノイ大学(University of Illinois)のシドニー・キャメロン(Sydney Cameron)氏らが3年がかりで研究した結果、Nosema bombi様微胞子虫による病気とマルハナバチの遺伝子の多様性が失われたことが、個体数の減少と関連があることを突き止めた。Nosema bombiは欧州のマルハナバチ減少とも関連があることがわかっているが、この病気が個体数減少の主因なのかはわかっていない。
マルハナバチの減少は近年特に著しく、米国だけでなく欧州やアジアでも個体数が減っている。マルハナバチに近いミツバチも、2006年以来「蜂群崩壊症候群」と呼ばれる大幅な減少で大量死しているが、その原因はまだはっきりとはわかっていない。
欧州の大規模な温室栽培で活用されてきたマルハナバチによる受粉は、日本やイスラエル、メキシコ、中国にも広がっている。キャメロン氏は「授粉に使う別種のハチを見つける必要がある」と語った。(c)AFP