シロナガスクジラの「パクリ」1回、200人分の食事に相当
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【12月10日 AFP】シロナガスクジラが海中深くもぐって口を大きく開けたら、200人以上が満腹になれるだけの量の魚を飲み込むことが可能で、きっと食べ過ぎで動けなくなってしまうだろう――。こんな研究結果が、米科学誌「Journal of Experimental Biology(実験生物学ジャーナル)」に発表された。
地球上で最大のほ乳類とされるシロナガスクジラは、小型甲殻類のオキアミを主食としている。捕食の際は海にもぐるが、その時間はせいぜい3~15分だ。
なぜ、血中と筋肉中に大量の酸素を蓄積でき、長時間潜水可能なシロナガスクジラが、これほどの短時間で水面に上がってくるのだろうか。
カナダのブリティッシュ・コロンビア大(University of British Columbia)の研究チームは、シロナガスクジラが口を1回開けた際に飲み込める魚の数から、カロリー数を試算した。すると、一飲みにつき8306~45万6835カロリーとの結果が出た。
これは、人間1人あたりのエネルギー摂取量を2000カロリーとして、1日あたり228人分の腹を満たせる量に相当する。一方、シロナガスクジラが1回の潜水時に消費するカロリーは、わずか770カロリーだ。
研究チームでは、シロナガスクジラの潜水時間が短いのは、「恐らく食べ過ぎを抑えるためではないか」と考えている。(c)AFP
地球上で最大のほ乳類とされるシロナガスクジラは、小型甲殻類のオキアミを主食としている。捕食の際は海にもぐるが、その時間はせいぜい3~15分だ。
なぜ、血中と筋肉中に大量の酸素を蓄積でき、長時間潜水可能なシロナガスクジラが、これほどの短時間で水面に上がってくるのだろうか。
カナダのブリティッシュ・コロンビア大(University of British Columbia)の研究チームは、シロナガスクジラが口を1回開けた際に飲み込める魚の数から、カロリー数を試算した。すると、一飲みにつき8306~45万6835カロリーとの結果が出た。
これは、人間1人あたりのエネルギー摂取量を2000カロリーとして、1日あたり228人分の腹を満たせる量に相当する。一方、シロナガスクジラが1回の潜水時に消費するカロリーは、わずか770カロリーだ。
研究チームでは、シロナガスクジラの潜水時間が短いのは、「恐らく食べ過ぎを抑えるためではないか」と考えている。(c)AFP