【11月17日 AFP】米ハーバード・スミソニアン天体物理学センター(Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics)などの研究チームは17日、地球から比較的近い場所にこれまで知られている中では最も若いブラックホールを発見したと発表した。

 ブラックホールは、地球から5000万光年離れたM100星雲で見つかった。アマチュア天文家が1979年に確認した超新星「SN 1979C」の残がいと考えられる。

 この超新星は、太陽の20倍の質量を持つ超巨星が大爆発を起こしたときのもので、この時にブラックホールが生み出された。1995~2007年に欧米の軌道衛星が一定方向から放射されるX線を検知し、ブラックホールの存在が確認された。 

 米航空宇宙局(NASA)は、今回の発見はブラックホールが発達する仕組みの解明に役立つとしている。ブラックホールや中性子星を生み出す巨星の爆発の謎や、天の川銀河などにどの程度ブラックホールが存在するかについても、多くのことを教えてくれると期待を寄せている。(c)AFP