【10月31日 AFP】世界の航空スポーツの記録を管理する国際航空連盟(Federation Aeronautique InternationaleFAI)は29日、7月に一昼夜にわたる試験飛行を成功させた太陽電池で飛ぶ飛行機、「ソーラー・インパルス(Solar Impulse)」について、太陽エネルギーを使う航空機カテゴリーの滞空時間、絶対高度、獲得高度の3つの新しい世界記録を公認したと発表した。

 公認された記録は、連続滞空時間が26時間10分19秒、絶対高度が9235メートル、獲得高度が8744メートル。FAIによると、4年間に創設された太陽エネルギーを使う航空機カテゴリーにはこれまでに数件の公認申請が出されたが、いずれも十分な証拠がなかったため、記録が公認されたのは今回が初めてだという。

 ソーラー・インパルスは1人乗りのハイテク機で、翼幅はエアバス(Airbus)A340と同じ63.4メートルもある。昼間は翼に敷き詰めた太陽電池で発電し、プロペラを回すとともに夜間飛行用のバッテリーを充電する。ソーラー・インパルスは2013~2014年に、大西洋横断、世界一周などさらなる飛行を予定している。(c)AFP

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