NZ鳥類、捕食の原因は強い体臭?におい隠す「香水」研究も
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【9月25日 AFP】外来動物に捕食されて絶滅の危機にひんしているニュージーランド固有の鳥たちを消臭剤が救うかもしれない。現地紙ドミニオン・ポスト(Dominion Post)が24日、伝えた。
ニュージーランドには、有名なキウイなど多くの固有の鳥が生息している一方で、在来種の陸生ほ乳類が存在していなかった。そのため、外から持ち込まれたネコやオコジョなどの動物に捕食され、固有の鳥類の生息数が大幅に減った。
ニュージーランドのカンタベリー大学(Canterbury University)の研究者、ジム・ブリスキー(Jim Briskie)氏によると、ニュージーランド固有の鳥類は、ほ乳類が生息する地域で進化した鳥類と異なり、羽づくろいで羽を保護するための分泌物が強いにおいを発する。このにおいを捕食動物にかぎつけられて襲われているという。
キウイはマッシュルームやアンモニアのにおいがし、飛べないオウムとして知られるカカポ(フクロウオウム)は「かびたバイオリンケース」のようなにおいがする。このにおいが、これらの種が絶滅の危機にひんしている原因の一部になっている可能性もあるという。
同国の基礎研究基金、マースデン基金(Marsden Fund)から60万ニュージーランドドル(約3700万円)の資金提供を受け、今後3年かけて在来種の鳥類のにおいを研究するブリスキー氏は、将来的にはにおいの強い鳥や、絶滅が特に危ぶまれる鳥の体臭を隠す消臭剤も開発できるだろう、と話している。(c)AFP
ニュージーランドには、有名なキウイなど多くの固有の鳥が生息している一方で、在来種の陸生ほ乳類が存在していなかった。そのため、外から持ち込まれたネコやオコジョなどの動物に捕食され、固有の鳥類の生息数が大幅に減った。
ニュージーランドのカンタベリー大学(Canterbury University)の研究者、ジム・ブリスキー(Jim Briskie)氏によると、ニュージーランド固有の鳥類は、ほ乳類が生息する地域で進化した鳥類と異なり、羽づくろいで羽を保護するための分泌物が強いにおいを発する。このにおいを捕食動物にかぎつけられて襲われているという。
キウイはマッシュルームやアンモニアのにおいがし、飛べないオウムとして知られるカカポ(フクロウオウム)は「かびたバイオリンケース」のようなにおいがする。このにおいが、これらの種が絶滅の危機にひんしている原因の一部になっている可能性もあるという。
同国の基礎研究基金、マースデン基金(Marsden Fund)から60万ニュージーランドドル(約3700万円)の資金提供を受け、今後3年かけて在来種の鳥類のにおいを研究するブリスキー氏は、将来的にはにおいの強い鳥や、絶滅が特に危ぶまれる鳥の体臭を隠す消臭剤も開発できるだろう、と話している。(c)AFP