【9月24日 AFP】イタリアの空港でセキュリティー強化のため試験導入されていた全身透視ボディースキャナーについて、伊紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)は23日、検査に時間がかかりすぎ非効率だとの理由でイタリア政府当局が正式導入の中止を決めたと報じた。

 このスキャナー装置はローマ(Rome)、ベネチア(Venice)、パレルモ(Palermo)、ミラノ(Milan)の各空港で6か月にわたって試験利用されていたが、ミラノを除く3都市ではすでに使用を中止。ミラノでも、近く使用をやめる可能性が高いという。

 イタリア航空当局は導入中止の理由について、「試験中にボディースキャナーから良い結果を得られなかった。1人を検査するのに、担当官が直接ボディーチェックをするより長い時間がかかる」と説明した。

 また、同紙は当局高官の話として、プライバシー対策を強化した結果、爆発物や武器の所在を特定する上で非効果的になってしまったと伝えている。

 導入の是非に関する最終的な判断は、政府委員会で決定されることになる。(c)AFP

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