映画『ソーシャル・ネットワーク』が描く、欲望渦巻くフェースブック誕生秘話
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【9月23日 AFP】エリート主義、コンピューターオタク、裏切り、欲望などの渦巻く、SNS王者・米フェースブック(Facebook)の誕生秘話を描くハリウッド映画『ソーシャル・ネットワーク(The Social Network)』が10月1日に公開される。
原作は書籍「The Accidental Billionaires」(偶然の億万長者)。脚本はテレビシリーズ「ザ・ホワイトハウス(The West Wing)」を手がけたアーロン・ソーキン(Aaron Sorkin)氏で、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生(The Curious Case of Benjamin Button)』のデヴィッド・フィンチャー(David Fincher)監督がメガホンをとった。
フェースブックの創設者で最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏とフェースブック社は、この映画を公認していない。
■ガールフレンドに捨てられて・・・
ネット上で広まっている草稿などによると、映画は、米ハーバード大学(Harvard University)に通う19歳の若きザッカーバーグ氏が人と視線を合わせることに苦労するところから始まる。
ザッカーバーグ氏は、頭脳明晰(めいせき)で驚くようなコンピューターのスキルを持っていたが、社会には適応できず、エリート意識の高い同大学にはなじむことができなかった人物として描かれている。
映画では、ガールフレンドに捨てられてパソコンに逃避したザッカーバーグ氏が、フェースブック誕生につながる、争点となっているいくつかの出来事をおこしていく。
調査会社フォレスター・リサーチ(Forrester Research)アナリストで、ソーシャルネットワーキングについての書籍「Groundswell」や「Empowered」の共著者のジョシュ・バーノフ(Josh Bernoff)氏は、ハリウッドがこういう映画を作る理由は理解できると述べる。
「マーク・ザッカーバーグ氏のようにとんでもなく価値のあるものを生み出し、特異な性格をしている人物には、避けられない魅力がある」と述べ、「さらに付け加えると、フェースブックの誕生は議論を呼ぶ話題だ。特に、誰がアイデアの所有者であり、それにどれほどの価値があるのかをめぐって訴訟が起きている中だからね」(ジョシュ・バーノフ氏)
■フェースブックはアイデア盗用か
「ConnectU」を設立した双子の兄弟、タイラー(Tyler Winklevoss)とキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)は当時、ザッカーバーグ氏の上級生だった。2人によれば、2003年に2人は、ウェブサイト「ConnectU」のコードの仕上げをザッカーバーグ氏に求めたところ、ザッカーバーグ氏に裏切られたという。
2008年に和解に達した訴訟によると、当時大学2年生だったザッカーバーグ氏は、2人との合意に従わずに、2人のアイデアとコードを盗み、2004年2月にフェースブックを創設した。裁判は、現金2000万ドル(約17億円)とストックオプションなど4500万ドル(約38億円)の支払いで一時は和解に達したものの、ウィンクルボス兄弟は再び訴訟を起こしていた。
2009年に開かれた審理で、判事はConnectU側に対し、ザッカーバーグ氏との取り決めが「寮の部屋のおしゃべり」程度のものではなかった証拠を提示する必要があると述べ、双方に和解するよう提案していた。
■ザッカーバーグ氏、鑑賞する予定なし
タイラー・ウィンクルボス氏は、AFPの取材に対し、新作映画の脚本を読んだと述べ、「もしこの件が作り話だとしたら、でっちあげで書いていることになる。それなら編集者はやりすぎだと考えるだろうし信じる人も誰もいないだろう」と語った。ニューヨーク(New York)で開かれるプレミア上映会に出席するつもりだという。
7月に会員5億人到達を発表したフェースブックは、AFPの取材に対し、ザッカーバーグ氏にはこの映画を鑑賞する予定はないと述べた。(c)AFP/Glenn Chapman
原作は書籍「The Accidental Billionaires」(偶然の億万長者)。脚本はテレビシリーズ「ザ・ホワイトハウス(The West Wing)」を手がけたアーロン・ソーキン(Aaron Sorkin)氏で、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生(The Curious Case of Benjamin Button)』のデヴィッド・フィンチャー(David Fincher)監督がメガホンをとった。
フェースブックの創設者で最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏とフェースブック社は、この映画を公認していない。
■ガールフレンドに捨てられて・・・
ネット上で広まっている草稿などによると、映画は、米ハーバード大学(Harvard University)に通う19歳の若きザッカーバーグ氏が人と視線を合わせることに苦労するところから始まる。
ザッカーバーグ氏は、頭脳明晰(めいせき)で驚くようなコンピューターのスキルを持っていたが、社会には適応できず、エリート意識の高い同大学にはなじむことができなかった人物として描かれている。
映画では、ガールフレンドに捨てられてパソコンに逃避したザッカーバーグ氏が、フェースブック誕生につながる、争点となっているいくつかの出来事をおこしていく。
調査会社フォレスター・リサーチ(Forrester Research)アナリストで、ソーシャルネットワーキングについての書籍「Groundswell」や「Empowered」の共著者のジョシュ・バーノフ(Josh Bernoff)氏は、ハリウッドがこういう映画を作る理由は理解できると述べる。
「マーク・ザッカーバーグ氏のようにとんでもなく価値のあるものを生み出し、特異な性格をしている人物には、避けられない魅力がある」と述べ、「さらに付け加えると、フェースブックの誕生は議論を呼ぶ話題だ。特に、誰がアイデアの所有者であり、それにどれほどの価値があるのかをめぐって訴訟が起きている中だからね」(ジョシュ・バーノフ氏)
■フェースブックはアイデア盗用か
「ConnectU」を設立した双子の兄弟、タイラー(Tyler Winklevoss)とキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)は当時、ザッカーバーグ氏の上級生だった。2人によれば、2003年に2人は、ウェブサイト「ConnectU」のコードの仕上げをザッカーバーグ氏に求めたところ、ザッカーバーグ氏に裏切られたという。
2008年に和解に達した訴訟によると、当時大学2年生だったザッカーバーグ氏は、2人との合意に従わずに、2人のアイデアとコードを盗み、2004年2月にフェースブックを創設した。裁判は、現金2000万ドル(約17億円)とストックオプションなど4500万ドル(約38億円)の支払いで一時は和解に達したものの、ウィンクルボス兄弟は再び訴訟を起こしていた。
2009年に開かれた審理で、判事はConnectU側に対し、ザッカーバーグ氏との取り決めが「寮の部屋のおしゃべり」程度のものではなかった証拠を提示する必要があると述べ、双方に和解するよう提案していた。
■ザッカーバーグ氏、鑑賞する予定なし
タイラー・ウィンクルボス氏は、AFPの取材に対し、新作映画の脚本を読んだと述べ、「もしこの件が作り話だとしたら、でっちあげで書いていることになる。それなら編集者はやりすぎだと考えるだろうし信じる人も誰もいないだろう」と語った。ニューヨーク(New York)で開かれるプレミア上映会に出席するつもりだという。
7月に会員5億人到達を発表したフェースブックは、AFPの取材に対し、ザッカーバーグ氏にはこの映画を鑑賞する予定はないと述べた。(c)AFP/Glenn Chapman