フェースブック上で「水やり」をされる植物、愛されすぎて2度死ぬ オーストラリア
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【9月16日 AFP】フェースブック(Facebook)を通じて水を与えられていたオーストラリアの植物が、映画のタイトルではないが、「優しく殺」されてしまった。多くのファンに愛されすぎたことが原因だった。
「Meet Eater」は、同国クイーンズランド(Queensland)州の図書館に置かれている生きた植物で、フェースブックのサイトはこの植物の生中継画像を流している。サイトを訪れたユーザーが「Meet Eater」のファンになり、メッセージを投稿すると、自動的に「水やり」がされる仕組みになっている。
サイトを作成したのは、クイーンズランド大(Queensland University)でインタラクティブ・デザインを学ぶバシュキム・イサイ(Bashkim Isai)さん(22)。ソーシャルメディアの使用における感情を調査する狙いで、このインタラクティブ・プロジェクトを考案した。
人々は果たして、フェースブック上の植物が生き続けられるよう、気を配ったりするものなのか?イサイさんは結果に驚いた。
ページが公開されたのは2か月前のことだが、これまでに世界中から5000人以上の「ファン」を獲得した。過去2週間だけでファンの数は5倍に膨れあがった。だが植物は、文字通り「愛におぼれさせられて」しまった。
「愛されすぎてしまいました。実は、刺激(=水)が多すぎて、これまでに2回死んでるんです。興味深い結果です」と、イサイさんは話す。
というわけで、「Meet Eater」は現在3代目だ。「愛され度」により与えられる水の量も異なる。ファンになると水はたっぷりと与えられ、書き込みをすると少量が与えられる。
「植物の状態を気にかけて数週間ずっと書き込みを続けていた熱心な人もいました」とイサイさん。「でも、『ハロー』と書き込むだけで去っていき、書き込みを継続することにも関心がない人が非常に多かったのです」
図書館を実際に訪れて葉や土にさわることでも、水が与えられる。イサイさんは、さわられると植物が「甘えた声」を出すような仕掛けも施した。長い間ほったらかしにされると「泣き声」を出す。
なお、第3世代の「Meet Eater」は、これまでのものよりもはるかに水に強い品種で、1回で与える水の量を減らすようプログラムも変更した。
イサイさんはこれまでの結果について、「コンピューター上では、有意義な関係性を構築することは可能だが、一定のニーズや反応は満足させることが不可能かもしれない」と話している。(c)AFP
「Meet Eater」は、同国クイーンズランド(Queensland)州の図書館に置かれている生きた植物で、フェースブックのサイトはこの植物の生中継画像を流している。サイトを訪れたユーザーが「Meet Eater」のファンになり、メッセージを投稿すると、自動的に「水やり」がされる仕組みになっている。
サイトを作成したのは、クイーンズランド大(Queensland University)でインタラクティブ・デザインを学ぶバシュキム・イサイ(Bashkim Isai)さん(22)。ソーシャルメディアの使用における感情を調査する狙いで、このインタラクティブ・プロジェクトを考案した。
人々は果たして、フェースブック上の植物が生き続けられるよう、気を配ったりするものなのか?イサイさんは結果に驚いた。
ページが公開されたのは2か月前のことだが、これまでに世界中から5000人以上の「ファン」を獲得した。過去2週間だけでファンの数は5倍に膨れあがった。だが植物は、文字通り「愛におぼれさせられて」しまった。
「愛されすぎてしまいました。実は、刺激(=水)が多すぎて、これまでに2回死んでるんです。興味深い結果です」と、イサイさんは話す。
というわけで、「Meet Eater」は現在3代目だ。「愛され度」により与えられる水の量も異なる。ファンになると水はたっぷりと与えられ、書き込みをすると少量が与えられる。
「植物の状態を気にかけて数週間ずっと書き込みを続けていた熱心な人もいました」とイサイさん。「でも、『ハロー』と書き込むだけで去っていき、書き込みを継続することにも関心がない人が非常に多かったのです」
図書館を実際に訪れて葉や土にさわることでも、水が与えられる。イサイさんは、さわられると植物が「甘えた声」を出すような仕掛けも施した。長い間ほったらかしにされると「泣き声」を出す。
なお、第3世代の「Meet Eater」は、これまでのものよりもはるかに水に強い品種で、1回で与える水の量を減らすようプログラムも変更した。
イサイさんはこれまでの結果について、「コンピューター上では、有意義な関係性を構築することは可能だが、一定のニーズや反応は満足させることが不可能かもしれない」と話している。(c)AFP