【8月26日 AFP】人間の錯覚を利用し、3Dテレビが映しだした物体を触ったり、つまんだり、突っついたりするような感覚が得られる技術を産業技術総合研究所(National Institute of Advanced Industrial Science and Technology)が開発した。

 カメラで指の動きをとらえ、それに応じて物体の3D映像を変形させる。中村則雄(Norio Nakamura)主任研究員によると、指先に付けた小型振動装置でゴムボールをつつくような感覚や、餅を伸ばすような感覚を得られるという。

 この技術が実用化されるかどうかは決まっていないが、手術の練習や、ビデオゲームなどへの応用が期待されている。中村氏は、この技術を応用して、普段は触れない貴重な展示品に触ることができる「バーチャル博物館」を作ることもできるかもしれないと語った。(c)AFP