【6月25日 AFP】宇宙航空研究開発機構(Japan Aerospace Exploration AgencyJAXA)は24日、小惑星探査機「はやぶさ(Hayabusa)」が持ち帰ったカプセル内から微量のガスを採取したと発表した。

 カプセル内の試料容器を開く作業は同日、神奈川県相模原市のJAXA宇宙科学研究所で開始された。回収されたガスがどのようなものかは不明だという。

 開封作業は1週間ほどかかる予定で、今後は光学顕微鏡を使って容器の中身を分析する。

 科学者らは、小惑星イトカワ表面の砂が採取されれば、太陽系の起源に関する数々の謎が解き明かされる可能性があるとして期待を寄せている。JAXAは、試料の直径が10ミクロン以上あれば分析可能だとしている。

 砂が発見されても、イトカワのものかどうかの判定には少なくとも数か月かかる見通しだ。(c)AFP