【5月23日 AFP】スペインの研究チームは19日、闘牛のウシのクローンに初めて成功したと発表した。

 クローンされたウシの名前は「Got」。カタルーニャ語で「ガラス」を意味する単語からとった。18日にスペイン北部パレンシア(Palencia)近くの町で生まれた。

 Gotは、3月に死んだ「Vasito(スペイン語で小さなガラスの意味)」のクローン。Vasitoは種牛だった。闘牛のウシの多くは闘牛中に競技場で死ぬが、種牛として生涯を過ごすウシもいる。

 Gotに続くVasitoの2頭目のクローンも、近日誕生する見込みだという。

 獣医や生物学者の研究チームを率いるビセンテ・トレント(Vicente Torrent)氏は、今回の成功により「絶滅の危機にある生物種を救うための技術に光があてられることになる」と述べた。トレント氏は当初、絶滅危ぐ種のスペインオオヤマネコのクローンを検討していたが、まずはウシから始めることにしたと説明した。(c)AFP