【4月30日 AFP】両生類では初めて、カエルのゲノム(全遺伝情報)の解読に米ロチェスター大学メディカルセンター(University of Rochester Medical Center)などの国際チームが成功し、29日の米科学誌サイエンス(Science)に発表した。

 研究チームは、サハラ以南アフリカに生息する完全水棲のネッタイツメガエル(Xenopus tropicalis)のゲノムを解読した。ゲノムの大きさは約17億塩基対で、遺伝子は2万~2万1000個。

 うち約1700個の遺伝子はがんやぜんそく、心臓病とつながりのあるヒトの遺伝子とよく似ているため、ヒトの遺伝子が最も基本的なレベルでどのように作用するかを理解する新たなツールとして医療への応用が期待される。(c)AFP