【4月30日 AFP】映画『アバター』のジェームズ・キャメロン(James Cameron)監督が、『アバター』のために開発した3Dカメラシステムを「トレーニング」している。『アバター』の舞台である架空の衛星パンドラ(Pandora)よりも地球に近い惑星、火星を撮影するためだ。

 29日の米カリフォルニア(California)州地方紙パサデナ・スター・ニュース(Pasadena Star News)によると、キャメロン監督は自分たちで開発した3Dカメラシステムを、2011年に打ち上げ予定の次世代火星探査車「キュリオシティー(Curiosity)」に搭載するよう米航空宇宙局(NASA)を説得した。
 
 キャメロン監督は1月、NASAのチャールズ・ボールデン(Charles Bolden)長官と面会し、3Dカメラシステムの搭載を直接働き掛けた。探査機に3Dの「眼」をもたせれば、人びとの想像力をかきたてるのにきっと役立つとアピールした。監督いわく一度目の接触の手ごたえはよく、長官の反応は上々だった。

 同紙によるとNASAはすでにキュリオシティー搭載用に3Dカメラ1台を購入したという。

「とても冒険的で、エキサイティングな使命だ」とキャメロン監督は期待を膨らませている。「(科学者たちには)答えを見つけなければいけない重要な問いはたくさんある。過去の火星に生物が存在した可能性、そして未来の火星に居住できる可能性についてね」(c)AFP