【4月20日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は17日、広域赤外線探査衛星「WISEWide-field Infrared Survey Explorer)」が撮影したカシオペア(Cassiopeia)座内部の画像を公開した。カシオペア座は、天の川銀河(Milky Way Galaxy)にあるペルセウス座渦状腕(Perseus Spiral Arm)の一部を形成している。

 画像の中で、はっきり判別できる右下の角にある星はIC 1795星雲だ。可視光線下で撮影された画像では、この一帯は、ほとんどが暗く、見える星は比較的少ない。これは光を吸収するちりのせいだが、一方でこのちりはWISEが受像する赤外線画像では光って見える。

 この画像内の星は、地球から6000光年の距離にある。およそ数百万年前に生まれたもので、約50億年前に誕生した太陽などと比べると若い星といえる。画像の撮影範囲は、月12個分を超える広さ。撮影には、WISEに搭載された4基すべての赤外線検出器が使用された。(c)AFP