海底火山崩壊の可能性、イタリア南部に大津波も 伊研究
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【3月31日 AFP】欧州最大の海底火山が「今すぐにでも」崩壊し、イタリア南部を津波が襲う可能性があるという著名火山学者のインタビューが30日の伊紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)に掲載された。
火山学者でイタリア国立地球物理学火山学研究所(National Institute of Geophysics and Volcanology、INGV)のEnzo Boschi代表は同紙に対し、現在マグマを噴き出しているマルシリ(Marsili)海底火山に、崩壊する恐れのある「ぜい弱な壁」があると述べ、「明日(倒壊が)起きてもおかしくない」と語った。
火山の壁が崩壊した場合には「大きな津波が発生し、カンパニア(Campania)州、カラブリア(Calabria)州、シチリア(Sicily)島の沿岸部を襲う可能性がある」という。
Boschi氏は、「壁面が割れると数百万立方メートル分の物質が崩れ、非常に強力な津波を引き起こすことになる」と説明。「収集された情報は正確だが、(いつ崩壊するかの)予測は不可能。リスクは現実に存在するがそれを評価することは非常に難しい」と語った。
マルシリ海底火山はナポリ(Naples)の南西150キロの海底にあり、高さ3000メートル、長さ70キロ、幅30キロの大きさ。噴火口はティレニア海(Tyrrhenian Sea)の海面下450メートルにある。有史以来噴火したことはない。(c)AFP
火山学者でイタリア国立地球物理学火山学研究所(National Institute of Geophysics and Volcanology、INGV)のEnzo Boschi代表は同紙に対し、現在マグマを噴き出しているマルシリ(Marsili)海底火山に、崩壊する恐れのある「ぜい弱な壁」があると述べ、「明日(倒壊が)起きてもおかしくない」と語った。
火山の壁が崩壊した場合には「大きな津波が発生し、カンパニア(Campania)州、カラブリア(Calabria)州、シチリア(Sicily)島の沿岸部を襲う可能性がある」という。
Boschi氏は、「壁面が割れると数百万立方メートル分の物質が崩れ、非常に強力な津波を引き起こすことになる」と説明。「収集された情報は正確だが、(いつ崩壊するかの)予測は不可能。リスクは現実に存在するがそれを評価することは非常に難しい」と語った。
マルシリ海底火山はナポリ(Naples)の南西150キロの海底にあり、高さ3000メートル、長さ70キロ、幅30キロの大きさ。噴火口はティレニア海(Tyrrhenian Sea)の海面下450メートルにある。有史以来噴火したことはない。(c)AFP