【3月31日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は30日までに、チャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory)とスピッツァー宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope)がとらえた超新星残がい「G54.1+0.3」の合成画像を公開した。

 青色で示されているのが、チャンドラX線観測衛星からのX線データ、短い波長を示す緑や長い波長を示す赤・黄色で示されているのがスピッツァー宇宙望遠鏡からのデータ。

 超新星残がいから出たちりが星の集団の上を飛び、包み込んでいる。科学者らは、これらの星は超新星が爆発した際にできた星団の一部だと考えている。爆発で噴出した物質は、星の集団の上を高速で飛ぶ。

 画像の中心部付近の白い部分は、高い密度で高速回転する中性子星「パルサー」で、超新星が爆発し中心部が崩壊したときの残がいだ。チャンドラX線観測衛星のデータに見られるように、高エネルギーの分子の風を生成するパルサーは周囲に広がり、超新星の爆発で噴出した物質を照らしている。(c)AFP