【3月23日 AFP】欧州南天天文台(European Southern ObservatoryESO)は15日、南米チリに設置された新技術望遠鏡(New Technology Telescope)が撮影した惑星状星雲NGC 5189の画像を公開した。

 特定の化学元素(水素、酸素、窒素)の露光のみを捕捉する狭帯域フィルターで得られた画像を合成して作成した。赤と緑色の竜のようにも見えるこの星雲は、星の最期の姿だ。

 質量が太陽の8倍を超えない星は、生涯を終えるときに外層を吹き飛ばし惑星状星雲を形作る。そうした星雲の一部は、巨大な石けんの泡や巨大惑星のような球形になる。NGC 5189の場合は、より複雑で、S字の形は星からの放出ガスによって形成された内環を真横からとらえたものと考えられている。(c)AFP