【3月19日 AFP】決して怒ったり嫌みを言ったりすることのない「ロボット教師」が、韓国の小学生に好評だという。韓国の知識経済省が18日、教育関係者の研究結果を公表した。

 韓国政府は前年12月下旬から8週間にわたって、地方の3校に英語を教えるロボット教師を派遣した。また、同11月から5週間にわたりソウル(Seoul)市内の学校10校で数学、科学、美術を教えるロボットを導入した。

 英語のロボット教師にはマイクとビデオカメラのほか、子どもとやりとりするための音声認識ソフトが搭載されており、本物の英語教師が遠隔操作する。

 研究者らによると、英語のロボット教師は語学に対する子どもの関心を高め、自信を与えたという。

 ロボット教師の導入について、韓国政府は地方の子どもの学習機会を広げる機会になると期待を寄せており、聯合(Yonhap)ニュースは、「ロボット教師は子どもの創造性を高め、学習態度にプラスの影響を与えた」とする知識経済省当局者の話を伝えている。プロジェクト関係者は現在、本格導入に備えて授業の質の向上や誤動作などの問題解決に取り組んでいる。(c)AFP