世界最大の粒子加速器「LHC」、未到達のエネルギー量目指して再稼働
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【3月1日 AFP】世界最大の粒子加速器「大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider、LHC)」が2月28日、再稼働した。欧州合同原子核研究機構(European Organisation for Nuclear Research、CERN)が同日明らかにした。
CERNはマイクロブログ「ツイッター(Twitter)」上で、「LHCは中央ヨーロッパ標準時午前4時10分(日本時間午後12時10分)、2010年最初のビームを発射した」と発表した。
39億ユーロ(約4700億円)をかけたLHCは、前年11月に14か月ぶりに稼働を再開した後、前例のないエネルギー水準での陽子衝突の準備のため翌12月から停止されていた。
LHCは、スイスとフランス国境の地下に設置された全長27キロメートルのトンネル型の装置で、ビッグバンに似た状況を再現して、宇宙の96%を形成する「ダークマター」や「ダークエネルギー」の謎を解明し、宇宙誕生の謎を明らかにすることを目的としている。
12月の停止前には、陽子ビームのエネルギー量を世界記録の2.36TeV(2.36兆電子ボルト)にまで加速させた。それまでの世界記録は、米フェルミ国立加速器研究所(Fermi National Accelerator Laboratory)のテバトロン加速器(Tevatron Collider)が2001年に打ち立てた「0.98 TeV」だった。
CERNは、ビックバンに近い状態を作り出すために、エネルギー量を7.0TeVにまで到達させ、その水準で18~23か月維持することを目指している。(c)AFP
CERNはマイクロブログ「ツイッター(Twitter)」上で、「LHCは中央ヨーロッパ標準時午前4時10分(日本時間午後12時10分)、2010年最初のビームを発射した」と発表した。
39億ユーロ(約4700億円)をかけたLHCは、前年11月に14か月ぶりに稼働を再開した後、前例のないエネルギー水準での陽子衝突の準備のため翌12月から停止されていた。
LHCは、スイスとフランス国境の地下に設置された全長27キロメートルのトンネル型の装置で、ビッグバンに似た状況を再現して、宇宙の96%を形成する「ダークマター」や「ダークエネルギー」の謎を解明し、宇宙誕生の謎を明らかにすることを目的としている。
12月の停止前には、陽子ビームのエネルギー量を世界記録の2.36TeV(2.36兆電子ボルト)にまで加速させた。それまでの世界記録は、米フェルミ国立加速器研究所(Fermi National Accelerator Laboratory)のテバトロン加速器(Tevatron Collider)が2001年に打ち立てた「0.98 TeV」だった。
CERNは、ビックバンに近い状態を作り出すために、エネルギー量を7.0TeVにまで到達させ、その水準で18~23か月維持することを目指している。(c)AFP