【2月18日 AFP】18日解禁された英国防省の機密文書で、1994~2000年に英国で数百件に上るUFOの目撃情報が当局に寄せられていたことが明らかになった。また、ウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)元首相もUFOに関心を寄せていたことが判明した。今回開示された機密文書は約6000ページにわたる。

 イングラント(England)北部のシェフィールド・ハラム大学(Sheffield Hallam University)のUFO研究家、デイビット・クラーク(David Clarke)氏は、開示された情報によって、ここ20年ほどで報告されたUFOの形が変遷していることが分かると話している。

■車が光に包まれ・・・

 新たに公開されたうち最も不思議な事例は、1997年、ウェールズ(Wales)南部のEbbw Valeの男性の報告だ。

 この男性は、車に乗っていた時に「巨大な星が迫ってきた」ような光景に出くわした。車を止めてライトを消すと、約5分間にわたって非常に明るい「光の筒」が車を包んだという。飛行機やヘリコプターのような音も含め、何も音はせず、男性は光の中を歩くことが出来たが、非常な恐怖感を覚えたと語った。この男性は翌日、体調を崩し、皮膚に異常が生じたとされる。

■チェルシーのホームスタジアム上空でも

 1999年には、ロンドン(London)南東部にある英プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)の本拠地、スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)スタジアムの上空を飛行する物体を、1人の警察官が目撃していた。

 また1997年には、中部バーミンガム(Birmingham)の男性が、深夜に自宅の庭の上空を飛行する青い三角形を目撃した。この物体はすぐに飛び去ったが、近くの木に「絹のように白い」物体を残した。この男性はこの物質をジャムの瓶に集めたという。
 
■チャーチル首相も関心

 1952年には当時のウィンストン・チャーチル首相が、UFOについて当局者に説明を求めていたことが分かった。

「空飛ぶ円盤についての膨大な報告は何を意味するのか?真実は何か?都合の良い時に私に報告するように」――。文書で指示したチャーチル首相はその後、UFO目撃事例は目の錯覚、航空機や鳥や気球の見間違え、あるいは意図的な捏造との説明を受けたという。(c)AFP

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