【2月10日 AFP】韓国で開発されたロボット「EveR-3」は、前年、人気の舞台「Robot Princess and the Seven Dwarfs（ロボット姫と七人の小人たち）」に出演を果たしたが、今年はもっと多くの演劇に出演する予定だ。

　国営の韓国生産技術研究院（Korea Institute of Industrial Technology）のLee Ho-Gil氏によると、EveR-3は前年、政府が出資した舞台「ロボット姫～」を含め、いくつもの演劇に出演した。

　EveR-3は身長157センチで、韓国語と英語で会話ができる。16種類の表情をもっており、せりふをうっかり忘れることもない。

　もちろんロボット女優はすべての感情を表現することはできないし、小道具や共演者にぶつかることも多い、とLee氏は認める。しかし、この最新技術を紹介するのに、アンドロイド俳優は最も適しているのだという。

「韓国はロボット開発の最先端。その技術を紹介するには（ロボット女優を）つくるのが良いと考えた」（Lee Ho-Gil氏）

　ニューヨーク（New York）を訪れた観光客がブロードウェー（Broadway）に殺到するように、ロボット女優でソウル（Seoul）に引き込むことができるかもしれない、とLee氏は語る。「国立劇場と政府の支援を受けて、今年はもっと多くの舞台を上演したい」

　Lee氏は、未来のロボットは、音楽や照明を操作する舞台係としても起用できるだろうと述べた。

　韓国は、二足歩行のメードロボットや、ペンギンロボ、コアラロボ、ウサギロボなどたくさんのロボットを開発している。2007年には、ロボット「Tiro」が、設計者の1人の結婚式で司会役を務めたという。(c)AFP