【1月31日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は、来週打ち上げるスペースシャトル「エンデバー(Endeavour)」で国際宇宙ステーション(ISS)に壮大な宇宙の景観が眺められる観測用モジュールなどを運ぶ。29日、NASA関係者が語った。

 エンデバーは2月7日に米フロリダ(Florida)州のケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)から打ち上げられる。今年9月に退役する予定のスペースシャトルが夜間に打ち上げられるのは今回が最後になる。

 今回のミッションでは、ISSに新モジュール「トランキリティ(Tranquility)」と観測用モジュール「キューポラ(Cupola)」を運ぶ。

 フライトディレクターのKwatsi Alibaruho氏によると、トランキリティには生命維持システムが備えられており、クルーが引き続きISSに長期滞在することが可能になる。またキューポラの設置で、宇宙飛行士はISSのロボットによる作業状況を直接観察できるようになるほか、キューポラの7つの窓の保護用シャッターを上げて宇宙の壮大な景色が眺められるという。

「ISSにこうした展望エリアを設けることで、場合によっては数か月間宇宙に滞在するクルーたちの生活の質の向上が期待できる」とAlibaruho氏は話している。

 キューポラの前にはエクササイズマシンが設置されることになっており、ステーションフライトディレクターのRobert Dempsey氏は、宇宙飛行士が「ふと立ち止まってバラの香りを楽しむような体験」を楽しめるようになると話している。(c)AFP