マウスの皮膚細胞から神経細胞を直接作製、iPS細胞使わず 米スタンフォード大
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【1月28日 AFP】マウスの皮膚の細胞から直接、神経細胞を作り出すことに、米スタンフォード大(Stanford University)の研究チームが成功した。再生医療などに新たな道が開ける可能性がある。27日付の英科学誌ネイチャー(Nature、電子版)で発表された。
これまでの研究では、体細胞からほかの体細胞に変わりうるのは、万能細胞の「多能性幹(iPS)細胞」のみだと考えられてきた。しかし今回の研究ではマウスの尾から採取した細胞に、神経細胞の分化に関わる遺伝子3種類をレンチウイルスを使って導入し、万能細胞を作製する段階を経ずに直接、神経細胞を作製した。
これら3種類の遺伝子をマウスの皮膚細胞に導入すると、1週間以内に変化が始まり、32日間にわたって観察する間に神経細胞になり、神経タンパク質を発現するようになった。成功率も高く、従来のiPS細胞を使う技術に比べ、最高10倍の20%の確率で作製できるという。(c)AFP
これまでの研究では、体細胞からほかの体細胞に変わりうるのは、万能細胞の「多能性幹(iPS)細胞」のみだと考えられてきた。しかし今回の研究ではマウスの尾から採取した細胞に、神経細胞の分化に関わる遺伝子3種類をレンチウイルスを使って導入し、万能細胞を作製する段階を経ずに直接、神経細胞を作製した。
これら3種類の遺伝子をマウスの皮膚細胞に導入すると、1週間以内に変化が始まり、32日間にわたって観察する間に神経細胞になり、神経タンパク質を発現するようになった。成功率も高く、従来のiPS細胞を使う技術に比べ、最高10倍の20%の確率で作製できるという。(c)AFP