【1月25日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は22日、チャンドラ(Chandra)X線観測衛星とSOAR望遠鏡(Southern Astrophysical Research Telescope)が個別にとらえた銀河団Abell 3627の画像を合成して公開した。

 チャンドラX線観測衛星はX線画像、チリに設置されたSOAR望遠鏡は可視光画像およびHアルファ線画像を撮影した。画像ではX線は青色、可視光が黄色、Hアルファ線(水素ガスが出す光)が赤色で示されている。手前で明るい尾をたなびかせているのは、銀河ESO 137-001。2本の尾は以前にも観測されており、その長さは約26万光年におよぶ。さらに今回の観測では、淡い光を放つ2つ目の尾が発見され、科学者らの注目を集めている。

 銀河団は数百から数千の銀河が引力によって集合したもので、高温のガスに覆われている。ESO 137-001の長い2つの尾は、ESO 137-001の2つの渦状腕からガスがはぎとられて形成されたと考えられている。(c)AFP