【12月31日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は29日、低予算宇宙探査ミッションの候補となるプロジェクトを発表した。

 厳しい財政事情で宇宙探査の予算削減を求める声が高まるなか、NASAは6億5000万ドル(約600億円)以内で宇宙探査を行うアイディアを募集していた。この金額は有人宇宙探査の数分の一だ。

 応募された8件のうち、金星探査、月面探査、そして小惑星に探査機を送って採取したサンプルを地球に戻して分析するという3件が最終選考に残った。選考結果は2011年半ばに発表され、プロジェクトは2018年末までに開始されることになっている。

 NASAは2006年に低予算の探査プロジェクト、ニューフロンティア(New Frontier)プログラムを開始した。今回選ばれた計画はその第3弾となる。

 NASAは、3件とも応募されたプロジェクトのなかでは科学的価値が高く、若い科学者や一般の人に元気を与えるものだとしている。(c)AFP