【12月15日 AFP】パンダのゲノム地図によると、パンダは遺伝子的にはイヌに近いことが明らかになったと、国営新華社(Xinhua)通信が13日報じた。  北京ゲノム研究所(Beijing Genomics Institute)は、パンダゲノムの解読を前年10月に終え、このほど詳細なゲノム地図を作成した。  地図によると、パンダには21対の染色体と2万個以上の遺伝子があり、イヌゲノムとの極めて高い類似性が認められた。しかしながら、このことは、パンダがクマ科の亜種であるとの通説を裏付けるものでもあるという。    ゲノム地図は、絶滅危惧(きぐ)種でもあるパンダの保護、病気予防や人工繁殖への科学的手法を提供してくれるものと期待される。  パンダを繁殖させるうえで障害となっているのが、性欲の乏しさだ。飼育員たちは、ほかのパンダたちの交尾を撮影したいわゆる「パンダ・ポルノ」を見せたり、交尾に備えてオスの骨盤や足の筋肉を鍛えるための「セクササイズ」を行うなどの努力を行っている。(c)AFP