【12月8日 AFP】宇宙旅行会社「ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)」は7日、米カリフォルニア(California)州のモハベ砂漠(Mojave Desert)で、有人宇宙船「スペースシップ・ツー(SpaceShipTwo)」を初公開した。

 モハベ宇宙港(Mojave Air and Space Port)で行われたお披露目式で、同社を経営するリチャード・ブランソン(Richard Branson)氏は、初めての宇宙飛行は2011年6月前後に実現し、自身が乗客第1号になることを発表した。ブランソン氏の家族と宇宙船を設計した米エンジニアのバート・ルータン(Burt Rutan)氏も同乗する予定という。

 宇宙船は、このスペースシップ・ツーと、母船となる双胴型飛行機「ホワイトナイト・ツー(WhiteKnightTwo)」で構成される。ホワイトナイト・ツーは、ブランソン氏の母親の名前である「イブ(Eve)」の別名を持ち、船体にはイブをイメージした若い女性の姿が描かれている。 

 スペースシップ・ツーには乗員2人と乗客6人が乗り、高度約1万8000メートルまで上昇したところで母船から切り離され、ロケットエンジンが点火されて大気圏外の宇宙空間に打ち上げられる。乗客は、席の隣の丸窓から地球を見たり、宇宙遊泳を楽しむことができるという。

 宇宙旅行の値段は、20万ドル(約1780万円)と、米航空宇宙局(NASA)やロシアの宇宙船による宇宙飛行に比べると格段に安い。これまでに300人が申し込みを済ませているという。(c)AFP/Paula Bustamante