【12月4日 AFP】「ソーイチの握るスシが待ちきれないよ!」――ロシアの宇宙船「ソユーズTMA-17(Soyuz TMA-17)」で、日本の野口聡一(Soichi Noguchi)飛行士とともに今月21日に国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に向かう米国のティモシー・クリーマー(Timothy Creamer)飛行士が3日、野口さんがISS到着後に同僚クルーたちに「宇宙すし」を振る舞う予定であることを明らかにした。

 野口さんらは同日、モスクワ(Moscow)郊外のガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training CenterGCTC)、通称「星の町(Star City)」で記者会見した。ソユーズは野口さん、クリーマー飛行士のほか、ロシアのオレグ・コトフ飛行士(Oleg Kotov)飛行士の3人が搭乗し、カザフスタンのバイコヌール(Baikonur)宇宙基地から打ち上げられる。2日間の飛行後、ISSに到着する見通しだ。

 ソユーズの基幹技術は1960年代の開発当時のまま。だが、野口飛行士は、「ソユーズは信頼性が高いことが長期間の使用で実証されている。デザインは好きだし、今回の飛行も無事に終わるだろう」とロシア通信(RIA-Novosti)に語った。

 野口さんらはまたこの日、ロシア・モスクワ(Moscow)の赤の広場(Red Square)にある旧ソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリン(Yury Gagarin)墓に参り、花を捧げて旅の安全を祈った。(c)AFP