粒子加速器「LHC」、ビーム衝突に成功 再稼働から3日で
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【11月24日 AFP】欧州合同原子核研究機構(European Organisation for Nuclear Research、CERN)は23日、世界最大の粒子加速器「大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider、LHC)」で、粒子ビームの衝突に初めて成功したと発表した。LHCは3日前に稼働再開したばかり。
スイス・メイラン(Meyrin)に設置されたアトラス(Atlas)測定器が、23日午後2時44分(日本時間同日午後10時44分)、第1回目の衝突を確認。その後、CMS、Alice、LHCbの各測定器でも、複数の衝突が確認された。
今回、CERNは粒子ビームの同期実験や初めての陽子の衝突実験を行った。同時に周回する2つの粒子ビームの4つの全ての接触点で衝突が確認されたという。ビームは、周回する粒子群の各方向の最大2か所で交差する。
LHCは、スイスとフランス国境の地下に設置された全長27キロメートルのトンネル型の装置で、宇宙が誕生したビッグバン(Big Bang)に似た状況を再現して、宇宙誕生や物質存在の謎を解明する。
CERNのロルフ・ホイヤー(Rolf Heuer)所長も「短期間で、ここ(粒子の衝突)まで達成できたことは、大きな成果だ」と喜ぶ一方で、「LHC計画をスタートする前に、やるべきことは多い」と述べ、大局的な視野の維持が必要だと話した。(c)AFP/Anna Malpas
スイス・メイラン(Meyrin)に設置されたアトラス(Atlas)測定器が、23日午後2時44分(日本時間同日午後10時44分)、第1回目の衝突を確認。その後、CMS、Alice、LHCbの各測定器でも、複数の衝突が確認された。
今回、CERNは粒子ビームの同期実験や初めての陽子の衝突実験を行った。同時に周回する2つの粒子ビームの4つの全ての接触点で衝突が確認されたという。ビームは、周回する粒子群の各方向の最大2か所で交差する。
LHCは、スイスとフランス国境の地下に設置された全長27キロメートルのトンネル型の装置で、宇宙が誕生したビッグバン(Big Bang)に似た状況を再現して、宇宙誕生や物質存在の謎を解明する。
CERNのロルフ・ホイヤー(Rolf Heuer)所長も「短期間で、ここ(粒子の衝突)まで達成できたことは、大きな成果だ」と喜ぶ一方で、「LHC計画をスタートする前に、やるべきことは多い」と述べ、大局的な視野の維持が必要だと話した。(c)AFP/Anna Malpas