【11月20日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は19日、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)の掃天観測用高性能カメラ(Advanced Camera for Surveys)が撮影した、乙女座銀河団に属する地球から6500万光年離れた銀河「NGC 4710」の写真を公開した。2006年1月15日に撮影されたもので、ほぼ真横に傾いて見える。

 この角度では、中央部の星が密集した部分と、星とちりとガスから成る平たい円盤状の部分をはっきり見分けることができる。中央部は、目玉焼きの黄身のように丸く盛り上がっている。この中央部にひきつけられるように、将来、星を形成する材料となる暗いちりの帯のようなものが見える。

 この画像で目を引くのが、星たちがうっすらと「X」字をかたどっている点だ。これは、銀河中心部の棒状構造の中にある星の軌道が傾いていることによる。(c)AFP