【11月4日 AFP】(一部訂正)アラブ首長国連邦(UAE)・アルアイン(Al-Ain)にあるUAE大学(UAE University)の研究チームは、世界初のアラビア語を話す人型ロボットを開発したと発表した。まもなく大量生産に入り、ショッピングモールの案内役などに利用されるという。

 このロボットは、英名では「アビセンナ(Avicenna)」として知られる11世紀のイスラム哲学者・科学者にちなみ「イブン・シーナー(Ibn Sina)」と命名された。

 研究チームを率いたニコラウス・マブリディス(Nikolaos Mavridis)准教授(コンピューター科学)はAFPに対し、「世界初のアラビア語を話すヒューマノイドロボットだ」とし、ショッピングモールの受付や販売員などに利用できると語った。

 研究チームは、ギリシャ出身のマブリディス氏とUAEや世界各国出身の学生12人で構成されている。

 灰色のあごひげをはやしたイブン・シーナーは、白い衣服に金の縁取りがなされたローブを着用し、ターバンを巻いている。マブリディス氏によると、ウズベキスタン・ブハラ(Bukhara)出身である、本家イブン・シーナーの姿を反映させたものだという。

「イブン・シーナー」は正則アラビア語を話し、質問に答える時は人間のように表情をつけるという。(c)AFP/Ola Galal