全身「丸見え」のスキャナー、英空港で試験運用開始
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【10月14日 AFP】英イングランド北西部マンチェスター(Manchester)の空港で、セキュリティーチェック用のX線写真撮影装置の試験運用が開始された。体中を触る「わずらわしい」検査を免れる代わりに、性器やボディーピアスのほか、胸に埋め込まれた豊胸バッグまで「丸見え」になってしまうという。同空港当局者が13日明らかにした。
装置は白黒写真を撮影し、セキュリティー担当者1人がチェックした後、画像は消去される。旅行者はコートや靴を脱いだりベルトをはずす必要がなく、大幅な時間短縮が図れるという。
新装置に賛成できない旅行者は、従来通りのボディーチェックを選択することができる。
同空港の顧客担当責任者サラ・バレット(Sarah Barrett)氏は、旅行者の大半は従来の体中を触る検査を「わずらわしい」ものとして好ましくないと感じているとした上で、新装置は着衣をとる面倒もない上に、画像も「いやらしい」とか「ポルノっぽい」ということもなく、「決して画像が保存されることもない」と新装置の利点を強調した。
同装置は武器や爆発物の機内持ち込みを防ぐために開発されたもので、米国の多数の空港ですでに導入されている。(c)AFP