【10月8日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は7日、チャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory)から新たに得られたX線データ(赤、だいだい、黄色で示された部分)と、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)が収集し2008年に公開された光学的画像を基に作られた「NGC 6240」のイメージ画像を公表した。

 チャンドラのデータを手がかりに2002年、結合しつつある2つのブラックホールが発見された。画像中心の明るい点のようなものがブラックホールで、両ブラックホール間の距離はわずかに3000光年。

 科学者らは、約3000万年前からこれらのブラックホールが互いに向かってらせん運動をしているため、このように近接しているとみている。2つのブラックホールは数千万~数億年後に、最終的に1つの大きなブラックホールに統合されると予想されている。(c)AFP