パタゴニアの火山帯は世界最大のクレーター地帯、調査結果
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【9月9日 AFP】アルゼンチン南部パタゴニア(Patagonia)地方の火山帯、通称「デビルズ・スロープ(Bajada del Diablo、悪魔の丘の意)」は、世界最大のクレーター地帯であるとする調査結果が、8日発売の科学誌「Geomorphology」9月号に発表された。
調査は、1970年代にデビルズ・スロープを発見した南部科学調査センター(Southern Center for Scientific Investigations)のロヘリオ・アチェベド(Rogelio Acevedo)、ウゴ・コルベラ(Hugo Corbella)両氏の指揮のもと、行われた。
その結果、約400平方キロの同地帯には、78万年前~13万年前にいん石や彗星(すいせい)が衝突し、少なくとも100個のクレーターがあることを発見。それぞれのクレーターは、直径が100~500メートル、深さは30~50メートルと、クレーターの大きさでいうとデビルズ・スロープは世界一であることがわかったという。
アチェベド氏によると、その大きさから、パタゴニアに衝突したいん石1個で首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)が一瞬にして消滅するほどの威力があったと推定される。デビルズ・スロープは月や水星、火星、金星の表面にあるクレーターに似ており、さらなる研究の価値があるという。デビルズ・スロープのクレーターは、衛星画像サービス「グーグル・アース(Google Earth)」からも見ることができる。
なお、クレーターの数でいうと、159個を擁するシベリア(Siberia)のシホテ・アリン(Sikhote-Aalin)地帯に次ぐ第2位だという。
アルゼンチンには、ほかにも、北部のチャコ(Chaco)州に「カンポ・デ・シエロ(Campo de Cielo)」と呼ばれるクレーター地帯がある。このようなクレーター地帯は、世界で9つしか存在していない。(c)AFP
調査は、1970年代にデビルズ・スロープを発見した南部科学調査センター(Southern Center for Scientific Investigations)のロヘリオ・アチェベド(Rogelio Acevedo)、ウゴ・コルベラ(Hugo Corbella)両氏の指揮のもと、行われた。
その結果、約400平方キロの同地帯には、78万年前~13万年前にいん石や彗星(すいせい)が衝突し、少なくとも100個のクレーターがあることを発見。それぞれのクレーターは、直径が100~500メートル、深さは30~50メートルと、クレーターの大きさでいうとデビルズ・スロープは世界一であることがわかったという。
アチェベド氏によると、その大きさから、パタゴニアに衝突したいん石1個で首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)が一瞬にして消滅するほどの威力があったと推定される。デビルズ・スロープは月や水星、火星、金星の表面にあるクレーターに似ており、さらなる研究の価値があるという。デビルズ・スロープのクレーターは、衛星画像サービス「グーグル・アース(Google Earth)」からも見ることができる。
なお、クレーターの数でいうと、159個を擁するシベリア(Siberia)のシホテ・アリン(Sikhote-Aalin)地帯に次ぐ第2位だという。
アルゼンチンには、ほかにも、北部のチャコ(Chaco)州に「カンポ・デ・シエロ(Campo de Cielo)」と呼ばれるクレーター地帯がある。このようなクレーター地帯は、世界で9つしか存在していない。(c)AFP